男性のセミフォーマルの基本を解説。親族の結婚式・披露宴向け、立場別おすすめスーツもご紹介|hare:kari

男性のセミフォーマルを解説|親族の結婚式・披露宴向け、立場別おすすめスーツもご紹介

結婚式や披露宴で親族として出席するとき、または服装に指定のある式典など「セミフォーマル」を求められるシーンは意外と訪れます。フォーマルスタイルの中でも格式的に中間に位置するのがセミフォーマル=準礼装ですが、具体的にどのような服装を選べばよいのかわからない、そんな方も多いのではないでしょうか。今回はメンズセミフォーマルに焦点をあて、基本知識のおさらいから結婚式・披露宴での立場別おすすめコーディネートをご紹介します。

バイヤー
谷本つくし
経歴
青山商事株式会社レディス商品企画担当(2016〜)
保有資格
一般社団法人日本フォーマル協会フォーマルスペシャリストゴールドライセンス

メンズのセミフォーマル(準礼装)とは?

フォーマルやインフォーマル、スマートカジュアルとの違い

冠婚葬祭で着用するスーツの総称を礼服といい、セミフォーマルは礼服の中でも「準礼装」とも呼ばれる服装のこと。パーティーや記念式典、高級レストランでの会食など幅広いシーンに着用されるドレスコードの一種であり、ゲストとして参加する際に最もかしこまった装いの一つといえます。

礼装のドレスコードは、男性・女性問わず格式の高い順から「モストフォーマル」「セミフォーマル」「インフォーマル」の大きく3つに分かれます。最近ではインフォーマルよりもカジュアルなドレスコード(スマートエレガンス、カジュアルエレガンスなど)が用いられることもありますが、フォーマルシーンにふさわしいのは、モストフォーマル・セミフォーマル・インフォーマルのいずれかにあたると覚えておきましょう。

ドレスコードの種類

モストフォーマル(正装/正礼装)

最も格式が高い礼服。モーニングコート、燕尾服、タキシードなど。

セミフォーマル(準礼装)

正装の次に格式が高い礼服。ブラックスーツ、ディレクターズスーツなど。

インフォーマル(略礼装/平服)

礼服の中では最も格式が低く、セミフォーマルよりもややカジュアル寄り。ダークスーツなど。

セミフォーマルが求められるシーン・立場とは?

では、実際にセミフォーマルな服装を着用するのがどういう場合かを確認しましょう。留意しておきたいのは、メンズフォーマルスタイルは「この種類の式典ならこの服装」と一概に言えるものではないということ。行事の種類だけでなく、出席時の立場や年齢、会場のドレスコード指定などによって求められる服装は変化します。

ドレスコードが指定されている式典・パーティー

招待を受けた式典やパーティーで「セミフォーマル(準礼装)」とドレスコードが指定されていることがあります。その場合は、立場にかかわらずセミフォーマルスタイルのフォーマルスーツを着用のうえ参加しましょう。

結婚式や披露宴などウェディングイベント

結婚式・披露宴と言ったブライダルシーンでは、新郎新婦の親族や上司、主賓にあたる立場の場合にセミフォーマルを着用します。また、新郎新婦の友人として式の運営を手伝う場合も、セミフォーマルがふさわしい服装といえます。

授賞式や記念式などの式典

来賓や特別ゲストとして招待を受けた場合、またゲストを招く側の運営スタッフとして参加するケースでは、セミフォーマルな服装で臨みましょう。

格式の高いパーティー

結婚披露宴や高級ホテルでの記念式典に準ずるような格式を重んじるパーティーに招待されたときは、セミフォーマルスタイルを選ぶのが無難です。

フォーマルスーツはビジネススーツと何が違う?

「フォーマルな服装ってめんどうそうだし、ビジネススーツでもよいのでは?」とお考えなら、ちょっと待った。フォーマルスーツは冠婚葬祭や式典など格式高い行事で着用するスーツであり、それぞれのシーンに相応しい種類・着用が求められるものです。ビジネススーツもフォーマルスーツも、ブラックカラーなら同じだろうと考える方もいるかもしれませんが、それは間違い。実は明確な違いがあり、ビジネススーツの黒はややグレーがかった色味で光沢のある生地が一般的である一方、フォーマルスーツは「漆黒」と呼ばれる深いブラックで光沢の少ない素材が使われます。もし周囲の人が礼服を着用している中、ビジネススーツで参列すると悪目立ちすることになってしまいますし、何より礼装とは、礼を尽くし敬意を表すために着用するための服装です。参加するシーンにふさわしいコーディネートかどうか、気を配ることも大人としてのマナーの一つです。

【親族の結婚式・披露宴】メンズセミフォーマルの立場別おすすめコーデ

この章では、男性がセミフォーマルスタイルを着る機会の代表的なシーン“新郎新婦の親族の立場で出席する結婚式・披露宴”にふさわしいコーディネートをご紹介します。

セミフォーマルな服装選びのポイント

親族として出席する場合、立場としてはお客様を迎える主催側です。結婚式・披露宴では新郎新婦と関係が近い人ほど服装の「格」を上げることが一般的。きちんとした印象を与えるセミフォーマルでゲストに接しましょう。

新郎新婦の〈兄弟〉の場合

新郎新婦が兄弟の場合、あなたは両親に次いで新郎新婦に近い立場ということになります。準礼装で、新郎新婦の両親よりも少し控えめな服装を意識しましょう。親族としてゲストの方々と接する機会もあるので、きちんと感のあるフォーマルな服装が好印象です。基本的にはブラックスーツを選べば問題ありません。ネクタイはホワイトやシルバー、グレーといった色が定番。ベストを着用したりポケットチーフを挿したりと、地味になりすぎないようなスタイリングにすると、ハレの日にふさわしい雰囲気になります。

シングルスタイリッシュフォーマル【スリーピース】の画像
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※この商品は洋服の青山オンラインストアでの取り扱いになります。

すっきりシルエットのジャケット×スマートなノータックスラックスが若々しい印象。着こなしの幅を広げるリバーシブルベストのついたスタイリッシュフォーマルです。

やや細めのピーク衿が、シャープな印象と知的さを演出。ベストのシャードー柄がアクセントを効かせ、艶やかさと華やかさを備えたパーティーフォーマルスーツです。

新郎新婦の〈祖父〉の場合

新郎新婦が孫の場合は、兄弟の服装選びと同じく、新郎新婦の両親よりも少し控えめな服装を意識しましょう。洋装なら昼夜を問わずブラックスーツが一般的。ネクタイにはホワイトやシルバー、グレーといった色を選び、新郎新婦の父親よりも服装の格式を上げないよう配慮が必要です。ただし、高齢の場合はマナーにこだわりすぎる必要はありません。ウェディングイベントは長時間におよびますから、体に負担がかからない装いであることも重要です。

シングルスタンダードフォーマル【濃染加工】の画像
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動きやすさや長時間の着席に配慮したデザインなら一日中快適。深みのあるブラック、腰周りをすっきり見せるノーベントなどこだわりを散りばめたスタンダードなフォーマルスーツ。

シングルスタンダードフォーマル【DORMEUIL】の画像
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フランスの高級生地ブランド『ドーメル社』の厳選生地を使用した高品質フォーマルスーツです。スラックスのウエストに前後約6cmのアジャスターを施し、多少の体型変化にも対応。

新郎新婦の〈伯父/叔父〉の場合

伯父/叔父として結婚式に列席する場合も準正装が一般的です。選ばれることが多いのが、ブラックスーツやディレクターズスーツ。ネクタイにはホワイトやシルバー、グレーといった色を選びます。フォーマル感がありつつも、新郎新婦やその両親たちより目立たない装いを意識しましょう。

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タイト過ぎず余裕を持たせたシルエットで、全体的にすっきりとした印象に決まるスタンダードフォーマル。表地が柔らかく張りのあるウール素材で、上質感がただよいます。

シングルスタイリッシュフォーマル【濃染加工】の画像
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スタイリッシュなシルエットがきちんと感とかっこよさを両立。通常の黒よりも深い黒を作り出す濃染加工された生地により、凛としたフォーマルスタイルが完成します。

まとめ|セミフォーマルの基本を押さえてTPOに合った服装を

今回の記事では親族の立場で列席する場合のコーディネート例をご紹介しました。最初の章でお伝えした「セミフォーマルスタイルの基本」は普遍的なものです。ですので、ブライダル以外の式典やパーティーに参加する際にも、ドレスコードとしてセミフォーマルが求められるケースでは、ぜひ今回のおすすめコーデを参考にしてみてください。

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