結婚式での親族の服装マナーを紹介。両親や兄弟姉妹、親戚など立場別に解説

結婚式での親族の服装マナーを紹介。両親や兄弟姉妹、親戚など立場別に解説

成長を見守ってきた子どもや孫、一緒に成長してきたきょうだい兄弟・姉妹、親戚など大切な人の結婚式。親族として列席する結婚式は、友人・同僚の結婚式とは違った感動や緊張感がありますよね。結婚式当日はゲストを迎える側としてふさわしい服装で臨みましょう。
この記事では、親族の立場で出席する場合の服装マナーを中心に、おすすめドレスやスーツ、親族ならではの持ち物、NGマナーなどを解説。おすすめコーディネート例では、レンタルサービス『hare:kari』から人気のドレス&スーツをピックアップしてご紹介します。
地域によって習慣や文化が異なりますから「すべての親族が必ずこうあるべき」とはいえませんが、基本のポイントを押さえておけば安心して当日を迎えられますよ。

バイヤー
谷本つくし
経歴
青山商事株式会社
レディス商品企画担当
(2016〜)
保有資格
一般社団法人日本フォーマル協会フォーマルスペシャリストゴールドライセンス

結婚式における親族の服装マナー

基本マナー①ゲストをお迎えする側としての服装を選ぶ

親族は友人や同僚などのゲストとは違い、新郎新婦と繋がりのある主催者側です。「招待客をお迎えする側である」という前提のもと、きちんとした印象を与える服装を選ぶことが大切。特に、新郎新婦と関係が近い人ほど服装の「格」を上げる必要があります。

基本マナー②両家親族は服装の「格」を揃える

結婚式の服装といえばフォーマルウェアですが、ひとことにフォーマルウェア・礼装といっても、格式の高さによって正礼装、準礼装、略礼装と3種類あります。正礼装に進むほど装いの格式は上がり、フォーマル度も高まります。
結婚式では親族がゲストの目にふれる機会、集まる機会が多いので、両家の服装の「格」を揃えるようにしましょう。
特に両親や祖父母の立場の場合、「私は洋装だけどお相手様は和装かも? 両家の服装ってバラバラでもいいの?」と悩む方が少なくないようです。結論としては、格が揃っていれば洋装と和装の組み合わせは問題ありません。大切なのは、衣装の種類や格式に対して、両家で意思疎通を図っておくことです。

8つの立場別で解説。結婚式にふさわしい服装

両親の服装

両家のご両親は、親族の中でいちばん新郎・新婦に近い立場にあります。主催側として重要な役割を担いますから、両親の服装は正礼装を選ぶことが基本。もしカジュアルウェディングで準礼装を選ぶにしても、しっかりフォーマル感を出すことが大切です。

父親

新郎新婦のお父さんは親族代表を務める立場です。和装なら、紋付き羽織袴で最も格式高い「黒五つ紋付き羽織袴(くろいつつもんつきはおりはかま)」が正礼装にあたります。
洋装の場合は、時間帯によって正礼装の装いが変わります。結婚式がお昼ならモーニングコートを、夕方や夜の場合は燕尾服(えんびふく)、タキシードを着用しましょう。

母親

新郎新婦のお母さんの正礼装といえば、和装なら「五つ紋の黒留袖」が定番。洋装なら、結婚式がお昼ならアフタヌーンドレス、夕方や夜の場合はイブニングドレスが基本となります。ただしイブニングドレスは胸元や肩の開いたデザインが多く、あまりなじみのない方もいるでしょう。近年は「ミセスドレス」と総称されるフォーマルウェアを選ぶ人も増えています。
新郎新婦の母親の服装マナー、ミセスドレスの選び方については以下の記事で詳しく解説していますので、そちらもご覧ください。
母親として結婚式に出席。和装に変わる服装は? フォーマル衣装の基本マナーもチェック【ミセスドレス】

兄弟・姉妹の服装

兄弟・姉妹が結婚する立場の方々は、両親に次いで新郎新婦に近い立場。新郎新婦の両親よりも少し控えめな服装=礼装・準礼装を選びましょう。親族としてゲストの方々と接する機会もあるので、きちんと感のあるフォーマルな服装が好印象です。

兄弟

基本的には礼服、ブラックスーツを選べば問題ありません。近年ではダークネイビーやチャコールグレーなど、落ち着いた色合いのダークスーツを選ぶ人も増えています。ネクタイはホワイトやシルバー、グレーといった色が定番。ベストを着用したりポケットチーフを挿したりと、地味になりすぎないようなスタイリングにすると、ハレの日にふさわしい雰囲気になります。
和装を着用する場合、三つ紋付き羽織袴、もしくはグレーや紺の紋付き羽織袴となりますが、新郎と間違われやすいという理由から洋装を選ぶ人が多いです。

姉妹

新郎新婦の姉妹は、新婦や母親の装いよりも控えめな服装を選ぶのが基本。肌の露出を抑えたフォーマルワンピースやアンサンブル、ツーピースなどゲストをお迎えする立場としてきちんと感のあるフォーマルウェアが適しています。
カラーはネイビーやブラック、ダークグリーンなどの深みのある色がおすすめ。ただし、あくまでお祝いの席ですので、落ち着いた色のドレスの場合には羽織りものや小物類で華やかさをプラスしましょう。
和装では未婚と既婚で選ぶものが異なり、未婚の場合は振袖、既婚の場合は黒留袖が基本となります。

祖父・祖母の服装

孫が結婚する立場の方々は、兄弟・姉妹とおなじく新郎新婦の両親よりも少し控えめな服装を意識しましょう。
ただし、高齢の場合はマナーにこだわりすぎる必要はありません。結婚式イベントは長時間におよびますから、体に負担がかからない装いであることも重要です。スーツやドレスの着用が疲れそうな場合は、きちんと感のある服装を心がけるだけでじゅうぶんです。

祖父

新郎新婦の祖父の場合は、洋装なら昼夜を問わずブラックスーツを選ぶことが一般的。ネクタイにはホワイトやシルバー、グレーといった色を選びましょう。ただし、父親よりも服装の格式を上げないよう配慮が必要です。
和装の場合は紋付き羽織袴を選ぶ人が多いですが、こちらも父親の服装に合わせて控えめな色やデザインを選ぶことが大切です。

祖母

新郎新婦の祖母の場合は、洋装ならフォーマルドレスやスーツを選ぶことが一般的。和装の場合は母親とおなじく黒留袖を選ぶ人が多くなっていますが、母親より格式を上げないように配慮が必要です。
例えば、母親が五つ紋の黒留袖を着用する場合、祖母は三つ紋の黒留袖を選ぶなど、格式を少し控えめにすることが望ましいです。

伯父・伯母/叔父・叔母の服装

おじ・おばとして結婚式に列席する場合は準礼装や略礼装が一般的です。フォーマル感がありつつも、新郎新婦やその両親たちよりも目立たない装いを意識しましょう。

おじの立場の男性から選ばれることが多いのがブラックスーツやディレクターズスーツ。ネクタイにはホワイトやシルバー、グレーといった色を選びましょう。

おばの立場の女性は、肌の露出を抑えたフォーマルワンピースが定番。
意図せず新郎新婦の両親より目立ってしまうと気まずい思いをすることになるので、事前に当日のドレスコードや雰囲気を確認しておくのもおすすめです。
また、アクセサリーや小物も控えめにし、全体的に落ち着いた印象を心掛けると良いでしょう。

覚えておきたい親族結婚式に参加する服装の「NGマナー」

華美すぎないようご注意

新郎新婦の友人や同僚など、結婚式のゲストは「おめでたい席を明るく彩る」といった意味合いから華やかな装いを選ぶ方が多いです。一方、親族として参加するということは、先ほどもお伝えしたようにゲストをお迎えする立場になります。華やかさよりもきちんと感を優先した服装で臨みましょう。

白やベージュ系の薄い色は避ける

親族としての参加に限ったことではありませんが、ブライダルシーンでは純白は花嫁だけの特別なカラー。白色のドレス・スーツを着るのはマナー違反です。

加えてライトベージュやパステルイエロー、シルバーといった色の装いも、光の加減や遠目から見たとき、または写真撮影した際に白っぽく見えることがありますので避ける方が無難です。

喪服を連想させる「全身黒」はNG

華やかすぎるのはよくないといいつつ、結婚式はお祝いの席ですから地味すぎるのも問題です。特に全身真っ黒のコーディネートは、喪服を連想させるとして結婚式にふさわしくない装いです。

着古したヨレヨレのドレス・スーツは着ない

最近はカジュアルウェディングが流行っているとはいえ、結婚式はフォーマルな場。基本は正装ですから、ただ立場にふさわしい服を準備すればそれでOKというわけではありません。

生地にピリングやくたびれた様子がないか、形が崩れていないか、服や小物のコンディションにも注意を払いましょう。また、服を美しく着こなすにはサイズ感も大切なポイント。結婚式に列席する予定が決まったら、事前にきちんとお手入れ、確認しておくことが大切です。状況によってはスーツを新調したりレンタルドレスを手配したりといったことも、大人としてのマナーです。

親族ならでは「当日にあると便利な持ち物リスト」

親族の中でも立場によって必要なものは変わりますが、主催側ならではというアイテムをピックアップしました。

  • □ ゲストの情報を記した席次表(挨拶でテーブルを回るとき用)

  • □ スピーチ用の原稿(スピーチをする場合)

  • □ 受付係や式場スタッフへの心付け(ポチ袋に新札を入れて)

  • □ 主賓や遠方からのゲストに渡すお車代(専用の封筒に新札を入れて)

  • □ 会場のクロークに預けるバッグ(口が閉まるもの。大きめだと安心)

  • □ 着替え(レンタル衣装を利用する場合)

結婚式の親族の服装「あるあるQ&A」

Q.身内だけの少人数な結婚式の場合、服装のマナーは変わる?

A.基本的な服装マナーは変わりません。

親族以外のゲストがいないといっても、結婚式としての基本的な服装マナーは変わりません。ただ小規模な集まりになるなら、主役である新郎新婦にリクエストを聞いて親族全員が認識を合わせておくと良さそうです。

参加する皆が気持ちよく過ごせるように「両家の服装の格を合わせる」という点だけは押さえておきましょう。

Q.招待状に「平服でご来席ください」と書かれている場合の服装は?

A.主催側としてフォーマルな装いが安心です。

もともと平服とは普段着のことを指しますが、結婚式など式典の招待状に書かれている場合は「礼服や礼装でなくてもいいですよ」という意味です。あなたがゲストの立場であれば、ドレスコードでいう「略礼装」の装いを選べば問題ありません。

ただし、この記事を読んでいるあなたはゲストを迎える側の立場となりますから、親族の服装マナーにのっとってフォーマルな装いを選ぶ方が安心です。

Q.ドレスやスーツの色は暗い方が無難?

A.派手よりは落ち着いた色を選ぶ方がベターです。

主催側として目指したいのは「華やかさ控えめの上品な装い」です。となるとカラーはネイビーやダークグリーン、ブラックなど落ち着いた色味が好印象。とはいえ結婚式はお祝いごとですから、地味なイメージに傾かないようにも注意が必要です。アクセサリーやボレロ、小物の色味で調整しましょう。

逆に、生地の色が明るめの服装を選びたい場合は、柄のない無地を選ぶと上品さをキープでき全体のバランスが取りやすいですよ。

まとめ

今回は、親族として結婚式に列席する際の服装マナー、続柄ごとの服装ポイント、おすすめ衣装にNGマナーなどをまとめてご紹介しました。

結婚式は新郎新婦にとって人生の中でも特別なハレの日。立場によってどんな装いがふさわしいのか、服装には特に気をつかいますよね。ぜひこのページの情報を参考に、素敵な装いでお祝いしてください。

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